日本公益財団法人徳島産業振興機構上海代表処

中国での報道によると、上海市緑化市容（都市の外観の意味）管理局局長の馬雲安は４月１９日に第４回上海「民生インタビュー」で、「上海市は、５年以内に全てのゴミを無害化に、１０年以内にゴミの量を現在の半分になるように努力する」と発言しました。

「上海市は数年前からゴミ減量化、資源化、無害化の処理を実践していて、ゴミの分類はその三つの「化」を実現する最も重要な措置と手段であるが、１０数年の実践の結果としては、あまり効果がない。その主な原因は、ゴミ分類のシステムがよく設計されていないことだと考えている。上海市は２０１０年からゴミの量を毎年５％減らすことを目指して、１０年をかけて、上海市のゴミの量を２０１０年の半分になるように努力する。」とも発言しました。

「省エネ環境型社会を作り、文明水準を高める。」と第１１次５ヶ年計画、第１２次５ヶ年計画でも明記されており、「環境問題」は重要視されています。

ちなみに、人口の増加や経済発展に伴い、上海市のゴミの量は、次の表の通り増加傾向にあります。

また国務院が２０１１年４月２５日に発表した『都市ゴミ処理工作意見』により、生活ゴミを出した機関と個人には、ゴミ処理代を支払うことになったとも報じられています。具体的な金額は、現地の生活水準で、決定される予定です。（上海市は当分実施しないと当局が説明済みです。）

（単位：万トン）

年	2000	2001	2002	2003	2004	2005	2006	2007	2008	2009
ゴミ発生量	858	901	760	800	802	777	805	852	841	870
うち生活ゴミ	641	644	467	585	610	622	658	703	678	710
うち建築ゴミ	217	257	293	215	192	155	147	150	153	160
工業固体ゴミ発生量	1,355	1,605	1,595	1,659	1,811	1,963	2,063	2,165	2,347	2,255

（出典：上海統計年鑑2003、上海統計年鑑2005、上海統計年鑑2007、上海統計年鑑2010）