鳥インフルエンザ関連情報(第40報)
(中国国家衛生・計画委員会による最新状況の発表など)
1.20日、中国国家衛生・計画生育委員会は、13日~20日の鳥インフルエンザA(H7N9)の感染等の状況を発表しました。同発表によれば、同一週間で中国本土の新たな感染例は確認されておらず、死亡例が1例増えています。右死亡例は、対外発表が別途行われている湖南省1名の模様です。
2.現時点において、中国本土における鳥インフルエンザA(H7N9)の感染者数は、上海市、安徽省、江蘇省、浙江省、北京市、河南省、山東省、江西省、福建省、湖南省の2市8省の計131名(上海33名、安徽4名、江蘇27名、浙江46名、北京2名、河南4名、山東省2名、江西省6名、福建省5名、湖南省2名)となり、そのうち、死者は36名(上海14名、安徽2名、江蘇8名、浙江9名、江西1名、河南1名、湖南1名)となりました。
※上記感染者数には、臨床症状がなかった北京市の男児の感染例1例が含まれています。
※中国国家衛生・計画生育委員会の20日の発表では、省・市別の感染者数、死亡者数の発表を行っていません。したがって、上記の死亡者等の数字は、各省の衛生部局がそれぞれ発表したことが確認されたものを集計して算出しています。
3.上記感染者について、報道等で確認された最近の情報は以下のとおりです。
江西省南昌県で治療を受けていた劉某(79歳、女性)は、18日に退院した。
4.報道によると、19日、北京市CDCの責任者は、今後、鳥インフルエンザA(H7N9)は、H1N1等のインフルエンザと同様、北京市の通常のモニタリング体系に組み入れる旨表明したと報じられています。また、山東省及び湖南省は、衛生庁ホームページにて、「鳥インフルエンザA(H7N9)第4級緊急対応」をそれぞれ17日、21日に終了することを発表しました。
5.中国農業部は、20日、広東省増城市茘城街富力市場の鶏1羽について、鳥インフルエンザA(H7N9)の感染陽性が確認されたことを発表しました。
6.かかる状況を受けて、在留邦人の方におかれては、以下の諸点にご注意願います。
(1)発熱、咳などの呼吸器感染の症状が発症、特に高熱の発症や呼吸困難の症状が見られた場合は速やかに医師の診断を受けるようにお願い致します。医療機関受診の際の注意点等については、在上海日本国総領事館ホームページの「鳥インフルエンザ関連情報」ページに掲載されておりますのでご確認ください。
(2)不用意に鳥・家畜に近寄ったり触れたりせず、手洗い、うがい等を励行し、衛生管理に十分注意してください。また、十分な栄養、睡眠をとり、平素からの体調管理に気をつけてください。
(3)外出する場合には、人混みはできるだけ避け、人混みではマスクをする等の対策を心がけてください。
(4)その他、感染地域滞在の注意事項については、外務省の海外安全ホームページ「海外渡航者のための鳥及び新型インフルエンザに関するQ&A」を御参照ください。
(5)また、4月26日に行われた賀来満夫東北大学大学院医学系研究科教授による講演相談会の資料が在上海日本国総領事館ホームページに掲載されております。鳥インフルエンザA(H7N9)の特徴や予防の知識などの情報が多数含まれておりますので、是非ご活用ください。
また、在上海日本国総領事館ホームページに関連情報が掲載されていますので、 ご参照下さい。
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