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鳥インフルエンザ関連情報(第37報)
(上海市・河南省等における死亡例の発生など)
1.中国国家衛生・計画生育委員会は、13日、6日~13日の鳥インフルエンザA(H7N9)の感染等の状況を発表しました。同発表によれば、同一週間で中国本土の感染例は江西省で1例増えています。また、死亡例は計35例となっており、同1週間で4例増えています。対外発表が別途行われている河南省1名、上海市1名の死亡例(下記3.ご参照)の他、患者2名(詳細不明)が新たに死亡した模様です。
2.現時点において、中国本土における鳥インフルエンザA(H7N9)の感染者数は、上海市、安徽省、江蘇省、浙江省、北京市、河南省、山東省、江西省、福建省、湖南省の2市8省の計131名(上海33名、安徽4名、江蘇27名、浙江46名、北京2名、河南4名、山東省2名、江西省6名、福建省5名、湖南省2名)となり、そのうち、死者は35名(上海14名、安徽2名、江蘇8名、浙江7名、江西1名、河南省1名、場所不明2名)となりました。
※上記感染者数には、臨床症状がなかった北京市の男児の感染例1例が含まれています。
※中国国家衛生・計画生育委員会は、13日の発表では、省・市別の感染者数、死亡者数の発表を行っていません。したがって、詳細が発表されていない死亡例2例については、「場所不明」としています。
3.上記感染者について、報道等で確認された最近の情報は以下の通りです。
(1)上海市の姜某(83歳、女性)は、治療の甲斐なく、10日に死亡した。
(2)河南省鄭州市の崔某(56歳、男性)は、治療の甲斐なく、9日に死亡した。
(3)南京市原白下区の付某(56歳、男性)は、11日に退院した。
(4)江西省南昌県の徐某(31歳、女性)は、13日に退院した。
4.世界保健機関(WHO)は、10日に、鳥インフルエンザA(H7N9)に関するリスク評価レポートを更新しました。同レポートによれば、鳥インフルエンザA(H7N9)ウイルスについては、動物の保有宿主、感染経路、感染対象を含む多くの事項が未だ不明であり、情報も包括的ではないとしつつも、ヒトの感染は、活きた家禽への接触及びこれに汚染された環境に関連している可能性があるとしています。また、継続的なヒト-ヒト感染が起きていることを示す証拠はないこと、4月13日に発表した前回のリスク評価レポートの時点から、リスク評価の変更はないこと、他のインフルエンザウイルスのように、季節要因の影響を受けるかどうか(例えば、気温が高い夏季に感染が減少するかどうか)については、現時点では不明であること等を指摘しています。
5.かかる状況を受けて、在留邦人の方におかれては、以下の諸点にご注意願います。
(1)発熱、咳などの呼吸器感染の症状が発症、特に高熱の発症や呼吸困難の症状が見られた場合は速やかに医師の診断を受けるようにお願い致します。医療機関受診の際の注意点等については、在上海日本国総領事館ホームページの「鳥インフルエンザ関連情報」ページに掲載されておりますのでご確認ください。
(2)不用意に鳥・家畜に近寄ったり触れたりせず、手洗い、うがい等を励行し、衛生管理に十分注意してください。また、十分な栄養、睡眠をとり、平素からの体調管理に気をつけてください。
(3)外出する場合には、人混みはできるだけ避け、人混みではマスクをする等の対策を心がけてください。
(4)その他、感染地域滞在の注意事項については、外務省の海外安全ホームページ「海外渡航者のための鳥及び新型インフルエンザに関するQ&A」を 御参照ください。
(5)また、4月26日に行われた賀来満夫東北大学大学院医学系研究科教授による講演相談会の資料が在上海日本国総領事館ホームページに掲載されております。鳥インフルエンザA(H7N9)の特徴や予防の知識などの情報が多数含まれておりますので、是非ご活用ください。
また、在上海日本国総領事館ホームページに関連情報が掲載されていますので、 ご参照下さい。
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