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鳥インフルエンザ関連情報(第15報)
(上海市・江蘇省・浙江省における新たな感染例の発生など)
1.上海市、江蘇省、浙江省の政府は、13日、「H7N9型」鳥インフルエンザウイルスの感染例計5例を新たに確認したこと等を発表しました。感染例等に関するそれぞれの発表の内容は以下のとおりです。
(1)上海市発表
(ア)男性、顧某、56歳、上海出身、会社員。1日より倦怠感、発熱等の症状、3日、4日に華山医院で受診し、4日に上海市公共衛生臨床センターへ移送。5日の検査で「H7N9型」鳥インフルエンザウイルスの感染は陰性。6日、高熱があり病状が悪化。10日にサンプルを採取し、11日に「H7N9型」鳥インフルエンザウイルスの感染陽性を確認、その後診断が確定。濃厚接触者は4人であり、現在までに異常は見られない。
(イ)上記(ア)顧某の妻は、3月27日発病、4月4日に「H7N9型」鳥インフルエンザウイルスの感染診断が確定していた於某。12日夜、上海市衛生・計画生育委員会は、国家衛生・計画生育委員会を招き、共同でこれら2例の伝染の関係等につき検討を行ったが、現在得られている情報から見る限りでは、顧某の発病が於某からの伝染によると判断するには材料が不足しているとの検討結果となっている。
(2)江蘇省発表
(ア)女性、顧某、77歳、南京市旧白下区在住。13日、「H7N9型」鳥インフルエンザウイルスの感染を確認。南京市某医院にて治療中、現在重体。濃厚接触者は7人であり、現在までに異常は見られない。
(イ)男性、馬某、72歳、常熟市在住。13日、「H7N9型」鳥インフルエンザウイルスの感染を確認。蘇州市某医院にて治療中、現在重体。濃厚接触者は9人であり、現在までに異常は見られない。
(3)浙江省発表
(ア)男性、郭某、65歳、杭州市在住、退職者。3日発病、9日に杭州市某医院で受診。13日、「H7N9型」鳥インフルエンザウイルスの感染を確認、その後診断が確定。省級某医院に移送され治療中、重体。
(イ)男性、曹某、38歳、杭州市在住、労働者。6日発病、11日夜に杭州市某医院で受診。13日、「H7N9型」鳥インフルエンザウイルスの感染を確認、その後診断が確定。省級某医院に移送され治療中、重体。
2.これにより、「H7N9型」鳥インフルエンザウイルスの感染者数は、上海市、安徽省、江蘇省、浙江省、北京市の2市3省の計49名(上海21名、安徽2名、江蘇14名、浙江11名、北京1名)となり、そのうち、死者は11名(上海7名、安徽1名、江蘇1名、浙江2名)となりました。
3.かかる状況を受けて、在留邦人の方におかれては、以下の諸点にご注意願います。
(1)発熱、咳などの呼吸器感染の症状が発症、特に高熱の発症や呼吸困難の症状が見られた場合は速やかに医師の診断を受けるようにお願い致します。医療機関受診の際の注意点等については、3日付で在上海日本国総領事館ホームページに掲載されている「鳥インフルエンザ関連情報<国立感染症研究所の解析結果及び医療機関受診の際の注意など>」も御参照下さい。
(2)不用意に鳥・家畜に近寄ったり触れたりせず、手洗い、うがい等を励行し、衛生管理に十分注意してください。また、十分な栄養、睡眠をとり、平素からの体調管理に気をつけてください。
(3)外出する場合には、人混みはできるだけ避け、人混みではマスクをする等の対策を心がけてください。
(4)その他、感染地域滞在の注意事項については、外務省の海外安全ホームページ「海外渡航者のための鳥及び新型インフルエンザに関するQ&A」を御参照ください。
また、在上海日本国総領事館ホームページに関連情報が掲載されていますので、ご参照下さい。
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