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4月11日現在上海市の状況(鳥インフルエンザ関連情報)
鳥インフルエンザ関連情報(第12報)
(安徽省・江蘇省・浙江省・上海市における新たな感染・死亡例の発生など)
1.安徽省、江蘇省、浙江省、上海市の政府は、9日から10日にかけて、「H7N9型」鳥インフルエンザウイルスの新たな感染例を計5例確認し、既に感染が確認されていた患者1名が死亡したこと等を発表しました。感染例等に関するそれぞれの発表の内容は以下のとおりです。
(1)安徽省発表(9日夜)
9日午後、治療の甲斐なく、3月15日発病、3月30日に「H7N9型」鳥インフルエンザウイルスの感染診断が確定していた韓某(滁州市在住)が死亡した。
(2)江蘇省発表(10日)
(ア)男性、陳某、70歳、無錫市恵山区在住。3月29日、発病。4月10日、「H7N9型」鳥インフルエンザウイルスの感染を確認、現在重体。濃厚接触者は18人であり、現在までに発熱・気道異常は見られない。
(イ)男性、徐某、74歳、無錫市江陰市在住。4月2日、発病。10日、「H7N9型」鳥インフルエンザウイルスの感染を確認、現在重症。濃厚接触者は13人であり、現在までに発熱・気道異常は見られない。
(3)浙江省発表(10日)
男性、胡某、65歳、杭州市在住、農民。10日、「H7N9型」鳥インフルエンザウイルスの感染を確認、現在杭州の某医院で治療中。症状は今のところ安定している。
(4)上海市発表(10日)
(ア))女性、馬某、76歳、上海出身、退職者。1日夜から体調不良、咳、のどの痛み等の症状、2日に39度の発熱により自分で薬を服用。回復しないため、5日に華山医院で受診、肺炎との診断。9日夜、「H7N9型」鳥インフルエンザウイルスの感染陽性を確認し、その後診断が確定。現在の病状は安定しており、治療中。濃厚接触者は4人であり、現在までに異常は見られない。
(イ)女性、金某、81歳、上海出身、農民。4日、下痢と発熱により浦東医院で受診し、急性腸炎と診断。回復しないため、再診し、肺炎と診断。9日夜、「H7N9型」鳥インフルエンザウイルスの感染陽性を確認し、その後診断が確定。現在の病状は安定しており、治療中。濃厚接触者は5人であり、現在までに異常は見られない。
(ウ)4日に感染確認が上海市政府より発表された4歳児については、10日、退院した。
2.これにより、「H7N9型」鳥インフルエンザウイルスの感染者数は、上海市、安徽省、江蘇省、浙江省の1市3省の計33名(上海15名、安徽2名、江蘇10名、浙江6名)となり、そのうち、死者は9名(上海5名、安徽1名、江蘇1名、浙江2名)となりました。
3.かかる状況を受けて、在留邦人の方におかれては、以下の諸点にご注意願います。
(1)発熱、咳などの呼吸器感染の症状が発症、特に高熱の発症や呼吸困難の症状が見
られた場合は速やかに医師の診断を受けるようにお願い致します。医療機関受診の際の注意点等については、3日付で在上海日本国総領事館ホームページに掲載されている「鳥インフルエンザ関連情報<国立感染症研究所の解析結果及び医療機関受診の際の注意など>」も御参照下さい。
(2)不用意に鳥・家畜に近寄ったり触れたりせず、手洗い、うがい等を励行し、衛生管理に十分注意してください。また、十分な栄養、睡眠をとり、平素からの体調管理に気をつけてください。
(3)外出する場合には、人混みはできるだけ避け、人混みではマスクをする等の対策を心がけてください。
(4)その他、感染地域滞在の注意事項については、外務省の海外安全ホームページ「海外渡航者のための鳥及び新型インフルエンザに関するQ&A」を御参照ください。
また、在上海日本国総領事館ホームページに関連情報が掲載されていますので、ご参照下さい。
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