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鳥インフルエンザ関連情報(第11報)
(上海市・江蘇省・浙江省における新たな感染・死亡例の発生など)
1.上海市、江蘇省、浙江省の政府は、9日、「H7N9型」鳥インフルエンザウイルスの新たな感染例を計4例確認し、既に感染が確認されていた患者1名が同日死亡したこと等を発表しました。感染例等に関するそれぞれの発表の内容は以下のとおりです。
(1)上海市発表
(ア)男性、林某、62歳、上海人、退職者。4月1日、39度の発熱、第一人民医院北院で診察し、上気道感染と診断。病状の好転がなく、5日に同医院で再度受診し、肺炎との診断。8日深夜に「H7N9型」鳥インフルエンザウイルスの感染陽性を確認し、その後診断が確定した。容態は安定している。濃厚接触者5名には現在までに異常は見られない。
(イ)男性、王某、77歳、上海人、退職者。4月3日、全身の痛み、発熱により、普陀区人民医院を受診し、上気道感染と診断。7日、静安区中心医院で受診し、肺炎との診断。9日に「H7N9型」鳥インフルエンザウイルスの感染との診断確定。容態は安定している。濃厚接触者5名には現在までに異常は見られない。
(2)江蘇省発表
9日午後、治療の甲斐なく、3月20日発病、4月2日に「H7N9型」鳥インフルエンザウイルスの感染診断が確定していた沈某(蘇州市呉江区在住)が死亡した。
(3)浙江省発表
(ア)女性、賈某、51歳、湖州市在住、退職者。9日、「H7N9型」鳥インフルエンザウイルスの感染を確認、現在杭州の某医院で治療中。症状は重いが安定している。
(イ)男性、屠某、79歳、杭州市在住、退職者。9日、「H7N9型」鳥インフルエンザウイルスの感染を確認、現在杭州の某医院で治療中。重体。
(ウ)3日に感染を対外発表した楊某は、治療により病状に明らかな好転が見られ、8日にはテレビモニターによる夫人の呼びかけにも反応するようになっている。
2.これにより、「H7N9型」鳥インフルエンザウイルスの感染者数は、上海市、安徽省、江蘇省、浙江省の1市3省の計28名(上海13名、安徽2名、江蘇8名、浙江5名)となり、そのうち、死者は8名(上海5名、江蘇1名、浙江2名)となりました。
3.かかる状況を受けて、在留邦人の方におかれては、以下の諸点にご注意願います。
(1)発熱、咳などの呼吸器感染の症状が発症、特に高熱の発症や呼吸困難の症状が見
られた場合は速やかに医師の診断を受けるようにお願い致します。医療機関受診の際の注意点等については、3日付で在上海日本国総領事館ホームページに掲載されている「鳥インフルエンザ関連情報<国立感染症研究所の解析結果及び医療機関受診の際の注意など>」も御参照下さい。
(2)不用意に鳥・家畜に近寄ったり触れたりせず、手洗い、うがい等を励行し、衛生管理に十分注意してください。また、十分な栄養、睡眠をとり、平素からの体調管理に気をつけてください。
(3)外出する場合には、人混みはできるだけ避け、人混みではマスクをする等の対策を心がけてください。
(4)その他、感染地域滞在の注意事項については、外務省海外安全ホームページの「海外渡航者のための鳥及び新型インフルエンザに関するQ&A」を御参照ください 。
また、在上海日本国総領事館ホームページに関連情報が掲載されていますので、ご参照下さい。
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