HOME > お知らせ > 4月4日現在上海市の状況(鳥インフルエンザ関連情報
鳥インフルエンザ関連情報
(浙江省及び上海市における新たな感染・死亡例の発生など)
新華社報道によれば、4日、浙江省衛生庁は、浙江省で新たに「H7N9型」鳥インフルエンザウイルスの人への感染1例が発生したことを確認しました。右報道の主要点は以下のとおりです。
(1)感染者の状況
男性、張某、64歳、浙江省湖州市呉興区居住。農民。3月29日発病、31日に湖州市の某病院で診察、入院。4月3日夜、浙江省疾病コントロールセンターにてH7N9型鳥インフルエンザウイルス陽性。4日、浙江省衛生庁が、「H7N9型」への感染診断を確定した。
(2)上記患者と濃厚な接触をした合計55名に対し当局が医学的観察を行っているが、今のところ、異常症状は見られていない。
(3)これにより、浙江省で発生した「H7N9型」の感染は3例、死者1名となったが、3例の間には疫学的な関連は見つかっていない。
上海市衛生・計画生育委員会は、4日、上海市で新たに「H7N9型」鳥インフルエンザウイルスの人への感染1例が発生し、同患者が死亡したことを発表しました。発表の主要点は以下のとおりです。
(1)感染者の状況
男性、儲某、48歳、江蘇省如皋出身。家禽類の輸送業。3月28日に咳、痰などの症状、4月1日に発熱し民間診療所で診察。病状が悪化したため、3日早朝に上海市の同済医院の急診で診療。その後急激に悪化し、3日7時53分に死亡。4日午前に上海市疾病予防コントロールセンターにてH7N9型鳥インフルエンザウイルス陽性。同日午後に、上海市衛生・計画生育委員会専門家チームによりH7N9型に感染していたとの診断を確定。
(2)上記患者と濃厚な接触をした8名に現時点で異常症状は見られていない。
(3)現在、上海市では、さらに3例の疑い例があり、専門家チームが診断を行っているところである。専門家は、これまでの全ての感染ケースでは、濃厚接触者のいずれも異常症状を発症しておらず、いまだヒト・ヒト感染は発生していないと認識している。
これにより、「H7N9型」鳥インフルエンザウイルスの感染者数は、上海市、安徽省、江蘇省、浙江省の1市3省の計11名となり、そのうち、死者は4名となりました。
上海市衛生局は、3日、上海市の43ヶ所のインフルエンザモニタリング拠点及び130ヶ所の発熱外来がある二級以上の医療機関に対して同局が同日に確認を行った結果、3日時点では、SARSウイルス、H5N1型鳥インフルエンザウイルス、H7N9型鳥インフルエンザウイルス、新型コロナウイルスへの感染について、疑い例、臨床診断、確定診断のいずれも発生していないと発表しています。
かかる状況を受けて、在留邦人の方におかれては、以下の諸点にご注意願います。
(1)発熱、咳などの呼吸器感染の症状が発症、特に高熱の発症や呼吸困難の症状が見
られた場合は速やかに医師の診断を受けるようにお願い致します。医療機関受診の際の注意点等については、3日付で在上海日本国総領事館ホームページに掲載された「鳥インフルエンザ関連情報<国立感染症研究所の解析結果及び医療機関受診の際の注意など>」も御参照下さい。
(2)生きた鳥が売られている市場等で不用意に鳥・家畜に近寄ったり触れたりせず、手洗い、うがい等を励行し、衛生管理に十分注意してください。また、十分な栄養、睡眠をとり、平素からの体調管理に気をつけてください。
(3)中国国内を旅行する場合には、人混みはできるだけ避け、人混みではマスクをする等の対策を心がけてください。
(4)その他、感染地域滞在の注意事項については、外務省海外安全ホームページの「海外渡航者のための鳥及び新型インフルエンザに関するQ&A」を御参照下さい。
また、次のとおり在上海日本国総領事館ホームページに関連情報が掲載されていますので、ご参照下さい。
http://www.shanghai.cn.emb-japan.go.jp/life/new130404-1.html
http://www.shanghai.cn.emb-japan.go.jp/life/new130404-2.html
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